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ツール・ド・フランス、最後の山場

経験から学べ
自転車通勤とは直接関係ないのだが、ロードバイクに乗るようになると自然にロードレースにも興味が出てくる。全く違う次元の選手たちの走りで、参考になるんだかどうだか判らないが、やっぱり盛り上がってしまう。ましてや最大のロードレースであるツール・ド・フランスだから、見入ってしまう事は間違いない。

今日はそんなレースも終盤に入り最後の山場であるピレネー最終日だ。特に贔屓の選手がいるわけではないが、ヒルクライマー志望の私としては登りに強い選手を応援したくなる。そんな中現在の個人総合トップは生粋のクライマーであるラスムッセンだ。自ずと彼を応援してしまうのだが、今日の走りはとにかく凄かった。

先日のレース終盤、個人総合2位のコンタドールとの一騎打ちとなった時、何度も揺さぶりのアタックを仕掛けてくるコンタドールに対して、この時点でも個人総合1位のラスムッセンは過敏に反応し必死で付いていった。かなり危ない状況でちぎられかけていたが、最終的にはタイム差0でゴールし事無きを得た。そこには王者の風格は無く、若者翻弄されているだけのリーダーだった。

ところが今日は違う。同じようにコンタドールとの勝負となったが、揺さぶりをかけるアタックに対して前日のような神経質な反応はしなかった。自分の強みをもう一度確認したかのように堂々とした雰囲気で淡々とペースを作って追走する。おそらく先日のレースを分析し冷静に判断してきたと思われる。失敗しかけた経験を生かして的確に判断し、ちぎられる事無くレースを進めていた。経験が人を成長させた瞬間だったと思う。同時に卓越した能力のクライマーから王者に変わった瞬間でもある。そして最後の1km、敵であるコンタドールの力を見切ってアタックをする姿はすばらしかった。

強みを延ばす
ラスムッセンは自分の闘う武器をもう一度確認したに違いない。アタックを掛けてスピードで勝負する選手では無い。ペースを作って淡々と山岳ステージを登り、最終的には最速でゴールするタイプの選手だ。うさぎでは無くかめなのだ。自分の持てる武器を使って最大限の努力をして闘う姿は鳥肌ものだ。苦手なタイムトライアルを克服する努力をしながらも、得意な山岳で得意な登り方をして勝つ。自分の強みを理解し活用した結果の勝利ということになるのだろう。

さて、私の武器は何だろう。また自転車に関しては一度も闘ったことが無い。どんな種類のレースに参加すればいい成績が出せるのか、どんな闘い方をすればいいのか、全く未知だがちょっと楽しみな気もする。


読んでいただいてありがとうございます。
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